イタリアのトマト

イタリア語で「ポモドーロ」、金色のリンゴの意味を持つトマトは、イタリアを代表する野菜といっても過言ではないと思います。

16世紀にスペイン領のナポリに持ち込まれたのがトマトとイタリアの縁のはじまりで、イタリアで栽培されるようになると、元々の黄金色から真っ赤な実をつけるようになったといわれています。

ちなみに、トマトの生産量トップはアメリカで年間一億トンですが、なんと第二位はイタリアで500万トン。大半は、プーリア州やカンパーニャ州などの南イタリアで生産されます。種類は130種を超えるといわれています。

収穫はローマ種で、今頃7月下旬から9月ごろまで、サンマルツァーノ種で八月から11月頃、行われます。

このサンマルツァーノ種というのは、ナポリの南、サンマルツァーノ町で生まれ、ナポリからサレルノ地域でとれるもののみサンマルツァーノといわれます。摘み取りまでほぼ手作業なので、生産数も限られ、値段もほかのトマトに比べると2割ほど高いです。

形は長細く先がとがっているのが特徴で、完熟すると果肉がとても柔らかく、甘味と酸味のバランスが良いので人気の品種です。

サンマルツァーノ・トマト

日本にも缶詰でこのサンマルツァーノ種は輸入されているので、是非是、このトマトでトマトソースを作って召し上がってみてください。ご家庭で気軽にイタリアレストランの味が味わえますよ!