オリーブオイルの偽装について・・・

今日のお題は、オリーブオイルの偽装についてです。
 
近年、食品関係の偽装や問題が多く取り上げられています。
牛乳、卵、冷凍餃子など盛んにテレビでも取り上げられていましたのでご覧になられた方も多いと思います。
実はオリーブオイルも、様々な偽装が行われる事があります。
これは最近のある記事から引用しています。まずご覧ください。
「イタリアで色を付ける為に猛毒の硫酸銅を添加したオリーブ8万5千トンとイタリア産と偽装したシリア産トルコ産エキストラバージンオリーブオイル7千トンが押収された。
警察によると偽装オリーブオイルは既にアメリカと日本で数千トンが販売されており、硫酸銅を摂取すると強い催吐作用・腹痛等が出て死亡する場合も・・・」
※硫酸銅はこんな色の薬品です。
オイルの偽装は、実はかなり昔から行われてきました。
手口としては、食用オリーブオイルに工業用オリーブオイルを混ぜるという手段などです。
本来エクストラオリーブオイルとは、オリーブの実をジュースのようにぎゅっと絞って集めただけのものです。
品質も非常に重要で各フラントイオでは如何にオイルを劣化させないかに神経を注いでいます。
イタリア国内には、エクストラバージンを名乗る為には、非常に厳しい規格をクリアして初めて名乗る事が出来ます。
しかし、不正をしてでも儲けようとする業者は、古今東西少なくありません。厳しい法律で縛っているイタリア国内でもこのような不正は行われています。
一方、日本やアメリカにおいては、エクストラバージンオリーブオイルとは、商品名で名乗る事が出来ます。
厳しい法律で縛っているところでさえ不正がはびこるのに、日本やアメリカでは不正がし放題というのが現状なのです。
ひどい所になると何の油か分からないものを着色してオリーブの香りを付けたら、エクストラバージンオリーブオイルと名乗っています。
スーパーなどで格安で扱われているオリーブオイルの中には、このような本来オリーブオイルとも言えないオイルが数々出回っています。
これらのオイルを摂取続けると、本来とても健康に良いオリーブオイルですが、むしろ健康に悪影響が出てしまいます。
もしお手元にスーパーなどで購入されたオイルがあれば、是非スプーンですくって飲んでみてください。喉にえぐみがかなり残るはずです。
本来オリーブオイルには種類にもよりますが、独特の辛みと苦みはあります。しかし、えぐみというものはオリーブオイルにはほとんどないのです。
このえぐみの正体が、様々な形で用いられた薬品の残りと言われています。
では何故このような薬品を用いるか?ですが、簡単に言うとコストを下げる為です。
上の記事で使われている硫酸銅という薬品は、酸化が進み劣化したオリーブオイルに加える事により鮮やかな緑色にする事が出来ます。
その為、商品としては全く価値の無くなった廃棄オリーブオイルやオリーブの搾りかすからも、オリーブオイルを商品として回収ことが出来るのです。
当然、廃棄されるような物から回収されたオイルですので、非常に安いです。
しかし、本来食品に入っているはずの無い物を加えて作っているオイルですので味は非常に悪く、身体にもよくありません。
    
当社ではオリーブオイルソムリエが直接、製造農家に足を運び、農園のチェックからオリーブの実の成長過程、オリーブ採取、オイルの瓶詰に至るまで、厳しい目で点検しており、工程、品質ともに厳選したイタリアの最高級オイルを扱っております。もちろん、1から徹底的に品質を管理しておりますので、ご安心して使って頂けます。