イタリア人の朝食
これからシリーズでイタリアの一般家庭の食生活についてご紹介したいと思います。
今回は朝食編。
イタリアの朝は、コーヒーから始まるといっても二言ではないでしょう。
まずは定番のエスプレッソ。
沸騰したお湯を加圧して抽出されるコーヒーで、
風味が高く濃厚なコーヒーです。
ナポリではカップの底を濡らすほどの量で飲まれてます。
そしてカップッチーノ。
エスプレッソに高圧の蒸気で温められた牛乳とその時にできる泡をのせます。
ちなみに、イタリアのバールで働くバリスタ達はお客さんのどんな難題な注文にも対応できるんです。
「カップッチーノ一つ!カップは冷たくて、ソーサーは暖かい、ラッテは人肌の温度で、カカオは少しだけ散らしてね。」
と、実にイタリア人の気ままさ満載の注文にも笑顔で答えてしまう凄腕たちなのです。
バールで注文できるこのほかのコーヒーの飲み方は、
エスプレッソ+スチームで温めた牛乳の泡=カッフェ・マッキアート
エスプレッソ+ホイップクリーム=エスプレッソ・コン・パンナ
エスプレッソ+スチームで温めた牛乳=カッフェ・ラッテ
スチームで温めた牛乳+エスプレッソをほんの少し=ラッテ・マッキアート
エスプレッソ+チョコレートシロップ+スチームで温めた牛乳+ホイップクリーム=カッフェ・モカ
エスプレッソ+お湯=カッフェ・アメリカーノ
エスプレッソ+グラッパ、ブランデー、コニャック、アマーロ、サンブーカなどのアルコール=カッフェ・コッレット
冷ましたエスプレッソ+砂糖=カッフェ・フレッド
エスプレッソ+氷+砂糖→シェイカーでシェイク=カッフェ・シェケラート(泡だった冷たいコーヒー)
エスプレッソを長めに入れてもらうのは、カッフェ・ルンゴ
逆に短めにしてもらうのは、カッフェ・リストレット
2杯分のエスプレッソを一杯で飲む場合はカッフェ・ドッピオ
などなど。
そのほかにも、コーヒー豆の代わりに麦を使ったカフェ・ドルツォなどもあります。
そして、このコーヒー達と一緒に食べるのが、ブリオッシュ、またはコルネットと呼ばれるクロワッサン型の甘いパンです。
毎朝、焼きたての柔らかい美味しいパンが1ユーロほどで食べられ、
それぞれのバールによって味が違うので、みんなそれぞれお気に入りのバールがあるというわけです。
ちなみに、一般の家庭ではビスケット、クッキーが主流です。
あー、こうして書いているとお腹がすいてきました。
明日の朝もなじみのバールに顔を出してこようかな。