イタリア人の昼食1 ロングパスタ編
だんだん、暑くなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は昼食編~!
イタリアの地方では、昼食はもっぱら自宅で食べます。
お店もだいたい12時半か一時頃までで
午前中の開店をしめてしまいます。
子供たちの学校が終わるのもだいたい一時なので、
子供を迎えに行った後、自宅に帰り、
一緒に昼食というのが一般的なパターンだと思います。
ちなみに、イタリアでは、12歳までの子供の登下校には親の同伴が義務付けられているらしいです。
メニューはと言いますと、やっぱりメインはパスタ。
全てのパスタを紹介しきるのはほぼ無理に等しいので、
有名どころのパスタだけを書いていこうと思います。
定番、スパゲッティ。
断面が円形の直径1.4~1.9mm前後、長さ25cm前後の棒状のパスタ。ソースは何でも合う定番の定番。大体、ゆで時間は7-8分ってところでしょうか。
そして、スパゲッティを少し細くした、スパゲッティーニ。一般的に1.2~1.6mm前後の棒状のパスタで、汁気の多いレシピや油っぽいソースに合います。ゆで時間は大体6分ほどです。
それをさらに細くしたのが、カペッリーニです。太さ1.0~1.1mm前後の髪の毛の様に細いパスタ。スープに入れたり、夏場に冷製パスタメニューに使用されます。のど越しが良くて、日本のそうめんのような感覚かもしれません。ゆで時間は2分程です。
そして、このカペッリーニをぐるぐるっと回して乾燥させたのがカペッリ・ダンジェロ。天使の髪という意味です。
オイル系のソースや汁物に使われます。
で、逆にスパゲティより少し太いのがヴァルミチェッリ。直径2.0~2.1mm前後のやや太パスタ。ゆで時間10分。もちもちした食感で私は結構好きです。クリーム系のレシピに合います。
このヴァルミチェッリをもう少し太くして穴をあけ筒状にすると、ブカティーニです。直径が3.0mmに及ぶこともあります。もちもちした食感の上に、穴の中はソースでいっぱい。トマトソースベースでいただくと癖になります。
そして、このブカティーニを太くすると、ツィーテになります。マカロニの長い版という感じです。直径が5.0mm~8.0mm前後の管状のパスタです。
続いて平麺に移って、まずは、パッパルデッレ。幅10.0~30.0mm、厚さ2.0mmの平たいパスタ。ミートソースやクリーム系のソースによく合います。
パッパルデッレのおよそ半分の幅のパスタは、タリアテッレといいます。幅は8.0mm程度の平たいパスタ。これもミートソースによく合います。
そして、このタリアテッレの若干厚みを増したものが、フェットゥチーネです。クリーム系、トマト系、海鮮系も美味しく頂けます。
そして、スパゲッティより4.0mm以上幅広く、フェットゥチーネより狭いパスタが、リングイネです。バジリコペーストや海鮮系のソースに合わせて食べられます。
それから、ラザニアに使われる板型パスタ。その名もそのまま、ラザニエ。
ラザニエがすこし細くなってにギザギザのついた麺をラザニェッテ・リッチェと呼びます。フェットゥチーネ同様、クリーム系、トマト系、海鮮系ソースとでいただきます。
今回は、ロングパスタの紹介のみとなってしまいました。
イタリア人はなんといってもパスタは大好き。
どのように飽きずにパスタを食べ続けられるかという、イタリア人ならではの執念にも似た味へのこだわりがこのような多くの種類のパスタを生み出したのでしょう。
次回はショートパスタの説明をします。