先週末、アスコリではクインターナがありました。

アスコリ市民の私としては、毎年、クインターナのお祭りを観ると、本格的に夏が来たー、というかんじがします。クインターナは1300年代に町の守護神聖エミディオの加護を感謝する祭りとして生まれ、今に続くお祭りです。市民が身につける衣装も当然当時のものを再現しています。

色々な職種の匠が地区ごとに分かれて住んでいたことから、その職業に由来した衣装を身にまとい、さらにテーマカラーにそった華やかな衣装が観客の目を楽しませます。

地区ごとにダーマ(貴婦人)の衣装を着られるのは、その年その地区で一番美しいと選ばれた娘だけ。歩くたびに観客の注目と拍手を一気に集めます。アスコラーネにとっては、ダーマに選ばれるのは光栄なこと。娘がダーマに選ばれたことのある家の応接間の一番見えるところに、大体必ず写真が飾ってあります。

上の写真の後ろに見える若いカップルは、本当に付き合っているカップル逹。思い出作りの為に参加するカップルで、参加枠はすぐ一杯になります。

この大行列は一通り、町を練り歩いた後、コロッセオへ。地区対抗で伝統的な競技を競います。

そして、優勝した地区の住人逹は夜通し祝杯。
これが、夏のアスコリの名物となっています。このお祭りは、８月の頭にもう一度あります。