イタリア人の夕食
イタリア人の食生活のシリーズ最終回。今回は夕食についてです。
イタリア人の平日の平均的な夕食は、パスタまたはリゾットもしくは、スープ類のミネストラ(スープパスタの意。写真はひよこ豆のスープパスタ)がプリモピアットとして、まずは食卓を飾ります。
その後、鶏肉、牛肉、仔牛肉を使った肉料理、海沿いの町では魚料理、それに付け合わせとして野菜料理がでます。
チーズ、ソーセージ、サラミやハムなどは、長期間保存ができるので各家庭に結構な量がストックされていて、メインに肉や魚が用意できないときは、大抵、これらを食べてメインの代わりとします。
付け合わせの野菜は、大体、ズッキーニ、なす、パプリカ、トマトなどのグリル焼き、またはサラダが食べられます。イタリア人は結構な量の野菜や果物をみんな好んで食べます。太陽の光を沢山受けて育った野菜はとてもみずみずしく甘いので、私の日本の友人の野菜が苦手な人達でもこっちの野菜を食べさせると、みんな野菜好きになって帰国します。スーパーや市場など、どこにいっても旬の野菜はキロ単位で安価に売っていて、イタリア人がどれだけ野菜好きで消費するかがわかります。
ついでに日曜の食卓の風景はというと、平日と食事の流れと大体同じですが、前菜、プリモ、セコンドの後、果物かフルーツポンチが出て、その後デザートとコーヒーという流れになります。プリモとセコンドはニ、三種類ほど用意されるのも珍しくありません。日曜日に教会に行く家庭の昼食は外食だったりします。子供が別居している両親にとっては、日曜の昼食は大イベント。家族が一同に集まり、一週間の出来事などを話しながら、夕方まで一緒に過ごします。日曜日の午前中は町のパスティッチェリア(スイーツ屋)はどこでも営業していて、その多くが教会の近くにあります。ミサの後、多くの人がデザートを買って家に帰るからです。私たち日本人からしてみると何気ない日曜日もイタリア人にとっては特別な日なのです。