イタリア人の昼食3

イタリアの一般家庭の食生活スタイルの紹介を終えてませんでしたので、今日は、続きを書いていきたいと思います。

イタリアでは、大体、お店は12時半から13時には昼休憩にはいり、午後16時頃に再び開店します。

イタリア人の食に対してのこだわりは、彼らの人生哲学である「人生をいかに楽しむか」の延長線上にあるものにすぎず、昼食(夕食についても同じことがいえますが)に何を食べるかというのは、毎日必ず、前日の夕食時や当日の朝食時に話題が上がるほど大切なもので、そこでみんなが食べたいと決めたものを毎日作って食べています。食べる行為と同じほど大事な食後の休憩は、昼に食べたものをきちんと消化し頭と体を休めることで、午後の仕事もフルエネルギーで挑むために今も大切にされています。

幼稚園、小中高の子供たちが一斉に13時に下校するのと同時に、大人たちも出勤先から家に戻って、家で昼食というのが田舎の一般的な昼食のスタイルです。

一般家庭で食べられる昼食のメニューは、パスタやリゾット、ミネストローネ(野菜がふんだんに入ったビタミンたっぷりのスープ。冬の定番メニューで、野菜のほかにも豆類やショートパスタがはいっていたりする。ベースもトマトベースだったり、クリームベースだったりと、各家庭ごとにレシピが違う。昔、農家の人たちが食べるものがない時に、食べられるものを寄せ集めて一緒に煮こんで食べたのが始まりといわれている。)

ミネストローネ

を食べた後、セコンド(二皿目)として、プロシュット(ハム)やチーズと、付け合わせに野菜を食べます。マルケ州、アブルッツォ州では、ハムやチーズの代わりにフリット(揚げ物)がでてきます。

しかし、ミラノやローマなどの都市ではこのような習慣はもうなくなってしまい、店も銀行も昼でも普通に開いていて、従業員は入れ替わりでバールやパニーノ屋などで軽く昼休憩をとるスタイルとなってしまいました。ちょっと前までは夕方に開店していたレストランも、今では昼も営業し、日本と同じようなビジネスランチやビュッフェ形式で昼食を提供するようになりました。

多くのビジネスマンは、パニーノにエスプレッソでランチは終わり。席に着く時間がある人は、ピアット・ウニコ(一皿にパスタと肉又は魚、野菜がのっている)などを食べ、一時間ほどの休憩が終わると職場に戻っていきます。

piattounico

次回は、イタリア人の夕食について書きます!お楽しみに。