コクッロ・蛇使い祭り
今日は、5月1日に行われたアブルッツォ州のコクッロという小さな町の蛇使い祭りをご紹介します。
毎年、このお祭りに訪れる人々は約2万人。
小さな町が人で溢れかえります。
伝説では聖ドメニコがコクッロを訪れ、7年後、この町を去る際に、彼の歯と彼の所有するラバの鉄の蹄を残していきました。これらが、歯痛、発熱、毒をもつ動物から、町民を身を守ってくれる聖遺物となったといわれています。祭りに参加した者は、このような病や毒の気を遠ざけ、次の一年、元気に過ごせるといわれています。
このお祭りは西暦1031年に聖ドメニコが亡くなった年から始まったとされますが、一部の学者の説では、火星の女神アンジツィア(様々な毒から生命を守る神)信仰や、ギリシャ神話に登場するヘラクレス神に由来するともいわれています。
お昼を過ぎると、多くの蛇をまとった聖ドメニコの像が、ザンポーニャというバグパイプの一種である楽器の演奏を引き連れ、町をねり歩きます。
道のいたるところに蛇使いと蛇。
蛇と一緒に記念写真を撮りたい人たちの人だかりで、どこに蛇がいるのか一目瞭然でした。
イタリアには、このような小さな町の不思議なお祭りが沢山あり、伝統が今も受け継がれています。
また、面白いお祭りを発見したらリポートします!