イタリア人の昼食2 ショートパスタ編
2週にわたって持ち越していたパスタのお話。
今回はショートパスタ編です。
日本ではパスタといえばスパゲッティを代表とするロングパスタが人気ですが、本場イタリアではショートパスタの料理方法もロングパスタに負けないほど数多くあります。
それぞれのレシピにそれぞれ合うパスタの形があり、私たち日本人からしてみれば、大した差がないんじゃないのと思いがちですが、イタリア人にしてみれば、長さ、大きさ、形の少しの違いが料理の完成度に左右するわけですから、こだわるのは当たり前といった感じでしょうか。
マッケローニ。
直径3.0mm~5.0mmの円筒状のパスタ。 日本ではマカロニと呼ばれているパスタです。トマト系やクリーム系などのどんなソースとも相性が良いので、よく食べられているショートパスタです。
マカロニと同じぐらいよく食べられているペンネ。
ペン先のように斜めにカットしたパスタです。唐辛子を利かせたトマトソースのペンネ・アッラビアータが有名です。
マカロニを少し太い直径8.0mm~15.0mmして、表面にみぞが入ると、リーガトーニというパスタになります。リーガはイタリア語で線とかすじという意味です。
みぞが入ったリーガトーニはソースの絡みがよく、ミートソースなどの重めのソースとよく合うのが特徴です。
ちなみに、リーガトーニをぐるぐるっとねじると、カヴァタッピと呼ばれるパスタに変身。栓抜きという意味のパスタでリーガトーニと同じようなレシピに使用されます。
袖という意味のパスタ、マニケ。直径20.0mm~30.0mmほどの太い円筒状のパスタなので、中に食材を詰めて料理するレシピが充実しているパスタ。
ファルファッレという 蝶の形をしている、食感が面白いパスタ。 トマト系、オイル系、クリーム系の様々なソースに合うパスタ。
貝殻という意味のパスタ、コンキッリエ。直径10.0mm~20.0mmの貝殻の形をしたパスタで、冷製パスタにしたり、サラダに絡めたり、トマト系、クリーム系のソースを絡めたり、煮込み料理にも使用されたりします。
フジッリ は螺旋状の形をした、糸を紡ぐと言う意味のパスタ。このパスタもソースがよく絡むので様々なレシピに使われる。ほかの野菜と オリーブオイルやレモンを加えた、サラダ感覚の冷製パスタとしても食べられる。
カタツムリという意味のルマキーネ。このパスタも大人気でマカロニのような感覚でいろいろなレシピで食されます。
ルオーテと呼ばれる、車輪の形をしたパスタ。 トマト系やクリーム系などのソースと絡めて食べられます。
リゾーニ。お米の形をしたパスタ。スープと一緒に煮て食べられます。離乳時期が済んだ子供やお年寄りなどが食べられる消化の良いパスタ。
耳たぶという意味のオレッキエッテは、緑系の野菜(ブロッコリやカブの葉の部分など)にオリーブオイルとぺペロンチーノを絡めるオイル系のレシピで食べられます。
日本でも有名なニョッキ。ジャガイモと小麦粉を練って作られるのが一般的ですが、ほうれん草やカボチャなどでも作られます。家庭でも簡単に作れて美味しい一品です。
カッペッレッティは小さい帽子という意味で中に野菜などが入っています。スープなどの煮込み料理に使用されます。
おなじみのラビオリ。直径30.0mm程の四角形をした詰め物入りのパスタ。 詰め物は多種多様で、肉やチーズ、野菜など地方によって違います。 スープと一緒に煮こんだり、トマト系やクリーム系のソースと一緒にオーブンで調理したりします。
ざっと、思いつくだけでも沢山の種類があるショートパスタ。
同じ食べるなら旨い方で。
ショートパスタはイタリア人の料理に対する飽くなき追及を象徴する食材といっても過言ではありません。