カルチョーフォ

カルチョーフォ、または西洋アンティチョークと呼ばれるこの食材は、ギリシャ時代にはもう食されていたという歴史の古い食材です。

カルチョーフォ

古代ローマ時代には、カルチョーフォは媚薬と思われていたため、とても珍重されたといわれます。また中世ヨーロッパ時代では、メディチ家のカテリーナがフランス王アンリ二世に嫁いだとき、フランスに持ち込んだ野菜といわれています。

さて、カルチョーフォは一体何なのかといいますと、アザミの一種で、食するにはつぼみの状態のものをとってきて調理します。

ちなみに花が咲いた状態はこんな感じ。

カルチョーフォ2

代表的な調理法は、水の中にオリーブオイルとハーブと一緒に煮こむローマ風。

ローマ風カルチョーフォ

油で揚げるアッラ・ジュディア。

カルチョーフォ・アッラ・ジュディア

詰め物にしたり。

カルチョーフォ・リピエーノ

オイル漬けにしたり。

オリーブオイル漬けカルチョーフォ

生で食べる場合は、ピンチモニオといって、オリーブオイルと塩、コショウにつけて食べます。食べる前にすぐ変色してしまわないようにレモンを振ります。

ピンチモニオ

健康促進面でも、カルチョーフォは優秀で、利尿作用、血液浄化、神経鎮静、コレステロール低下などの効能があり、現代病の予防に適した食材として常に話題を集めています。

イタリアの歴史とともに歩んできた食材、カルチョーフォ。イタリアにお越しの際は、是非、本場の味で食していただきたい食材です。